自分の「好き」がわからなくなっていた
「好きな食べ物は?」と聞かれて、少し考えた。
好きな食べ物。あるはずなのに、すぐ出てこない。「なんでも好きですよ」と言ってごまかした。
映画の趣味を聞かれたとき、「あんまり詳しくなくて」と答えた。休みの日に何をするか聞かれたとき、「特に何も」と言った。
好きなものが、わからない。
✦ ✦ ✦
いつからわからなくなったのか
子供の頃は、好きなものがあった気がする。
絶対に食べたいものがあった。
好きな遊びがあった。
好きな場所があった。
「これがいい」という感覚が、もう少しはっきりしていた。
でもいつの間にか、「何でもいい」が増えた。
「どちらでも」が増えた。
自分から「これがいい」と言う場面が、少なくなった。
何がきっかけだったかは、はっきりしない。でも気づいたら、好きの感覚が鈍っていた。
✦ ✦ ✦
他人の基準で選び続けると、起きること
「何でもいいよ」「どっちでもいい」「合わせます」
——相手に合わせることを続けていると、何が起きるか。
最初は、配慮のつもりだ。
相手に嫌な思いをさせたくない。
場の空気を壊したくない。
そのために、自分の好みを後回しにする。
それが習慣になると、後回しにされた「自分の好み」は、だんだん声が小さくなっていく。呼ばれなくなった感覚は、出てくる機会がないまま、奥に引っ込んでいく。
「何でもいい」を言い続けると、本当に何でもよくなっていく。 好きの感覚が、少しずつ鈍っていく。
✦ ✦ ✦
「好き」は、探すものじゃない
「好きなことがわからない」と感じると、「好きなことを探さなきゃ」と思う。
でも好きなことは、探して見つけるものじゃない。
感覚を取り戻すことだ。普段「どちらでもいい」と流しているところで、一瞬立ち止まって「私はどちらが好きか」と問う。その小さな問いを、繰り返す。
答えは大きくなくていい。「なんとなくこっちの方が好きかも」——それで十分だ。
「好き」の感覚は、問い続けることで、また戻ってくる。
✦ ✦ ✦
今日の食事を、自分で決める
今日、一つだけ、自分で決めてみてほしい。
何を食べるか。
どの道を歩くか。
何時に寝るか。
どんな音楽を聴くか。
「何でもいい」ではなく、「私はこれがいい」を一つ選ぶ。
誰かのために選ばない。場の空気のために選ばない。ただ、今の自分が何を望んでいるかだけを聞いて、選ぶ。
その一回が、「私には好きがある」という感覚を、少しずつ取り戻す。
*今日のごはん、誰かに合わせずに選んでみてほしい。「私はこれが食べたい」「好きな食べ物は?」と聞かれて、少し考えた。
好きな食べ物。あるはずなのに、すぐ出てこない。「なんでも好きですよ」と言ってごまかした。
映画の趣味を聞かれたとき、「あんまり詳しくなくて」と答えた。休みの日に何をするか聞かれたとき、「特に何も」と言った。
好きなものが、わからない。
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いつからわからなくなったのか
子供の頃は、好きなものがあった気がする。
絶対に食べたいものがあった。好きな遊びがあった。好きな場所があった。「これがいい」という感覚が、もう少しはっきりしていた。
でもいつの間にか、「何でもいい」が増えた。
「どちらでも」が増えた。
自分から「これがいい」と言う場面が、少なくなった。
何がきっかけだったかは、はっきりしない。でも気づいたら、好きの感覚が鈍っていた。
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他人の基準で選び続けると、起きること
「何でもいいよ」「どっちでもいい」「合わせます」
——相手に合わせることを続けていると、何が起きるか。
最初は、配慮のつもりだ。
相手に嫌な思いをさせたくない。
場の空気を壊したくない。
そのために、自分の好みを後回しにする。
それが習慣になると、後回しにされた「自分の好み」は、だんだん声が小さくなっていく。呼ばれなくなった感覚は、出てくる機会がないまま、奥に引っ込んでいく。
「何でもいい」を言い続けると、本当に何でもよくなっていく。 好きの感覚が、少しずつ鈍っていく。
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「好き」は、探すものじゃない
「好きなことがわからない」と感じると、「好きなことを探さなきゃ」と思う。
でも好きなことは、探して見つけるものじゃない。
感覚を取り戻すことだ。普段「どちらでもいい」と流しているところで、一瞬立ち止まって「私はどちらが好きか」と問う。その小さな問いを、繰り返す。
答えは大きくなくていい。「なんとなくこっちの方が好きかも」——それで十分だ。
「好き」の感覚は、問い続けることで、また戻ってくる。
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今日の食事を、自分で決める
今日、一つだけ、自分で決めてみてほしい。
何を食べるか。
どの道を歩くか。
何時に寝るか。
どんな音楽を聴くか。
「何でもいい」ではなく、「私はこれがいい」を一つ選ぶ。
誰かのために選ばない。
場の空気のために選ばない。
ただ、今の自分が何を望んでいるかだけを聞いて、選ぶ。
その一回が、「私には好きがある」という感覚を、少しずつ取り戻す。
今日のごはん、誰かに合わせずに選んでみてほしい。「私はこれが食べたい」——その感覚から、好きは戻ってくる。