カーテンを開ける朝と開けない朝の違い
朝、目が覚める。スマホを見る。時計を確認する。布団から出る。
カーテンは——閉めたまま。
薄暗い部屋のまま支度をして、家を出る。カーテンを開けなかった朝は、なんとなく一日がぼんやりしている。始まったのか始まっていないのか、よくわからないまま午前中が過ぎていく。
ある日、起きてすぐにカーテンを開けてみた。光が入ってきた。ただそれだけのことなのに、部屋の空気がはっきり変わった。
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カーテンを開けることと自己肯定感に、何の関係があるのかと思うかもしれない。
直接の関係はない。でも間接的な関係がある。
カーテンを開けるという行為には、「今日を始める」という意志が含まれている。
光を入れる。部屋を明るくする。外の世界とつながる。——それは「今日という一日を、ちゃんと迎える」という小さな宣言だ。
逆にカーテンを閉めたままにしておく朝は、「今日はなんとなくやり過ごす」というモードに入りやすい。始まりの合図がないまま一日が流れていく。
これは気分の問題であると同時に、自分の一日をどう扱うかの問題でもある。
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カーテンを開ける朝を続けていたら、もう一つ気づいたことがある。
窓の外を見る習慣ができた。
天気を確認するとか、景色を楽しむとか、そんな大げさなことではない。ただ、今日の空の色を見る。曇りなのか晴れなのか。風があるのかないのか。
それだけのこと。でもスマホの天気予報で数字を見るのと、自分の目で空を見るのは、まったく違う体験だ。前者は情報の取得。後者は感覚の確認。
自分の目で見て、自分の肌で感じて、「今日はこんな日か」と思う。その数秒間に、自分の感覚を使っている。自分の感覚を使うということは、自分の感覚を信頼しているということだ。
小さなことだけれど、こういう小さな「自分の感覚を使う瞬間」の積み重ねが、自己肯定感の土壌になるのだと思う。
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明日の朝、起きたら最初にカーテンを開けてみてほしい。
スマホを見る前に。時計を確認する前に。布団から出たら、まっすぐ窓に向かう。
カーテンを引いて、光を入れて、一瞬だけ外を見る。
今日の空の色を、自分の目で確認する。
その数秒が、「今日を始めた」という小さな実感になる。
——そして一日の終わりに気づくかもしれない。カーテンを開けた日は、なんとなく一日がくっきりしていたことに。
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