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ライフスタイル STEP3

週に一度、自分のためだけに何かを買う

週に一度、自分のためだけに何かを買う

買い物をするとき、いつも「必要かどうか」で判断していた。

シャンプーが切れたから買う。ティッシュがなくなったから買う。仕事で使うボールペンを買う。全部、必要だから買っている。「欲しいから買う」という買い物を、いつからしなくなっただろう。

たまに何か欲しいものが目に入っても、頭の中で計算が始まる。「必要か?」「なくても困らないんじゃないか?」「今月もう結構使ったし」。計算の結果、たいてい「やめておこう」になる。

自分のための買い物は、いつも最初に削られる項目だった。

✦ ✦ ✦

週に一度、自分のためだけに何かを買うと決めた。

ルールは三つだけ。

  1. 生活必需品ではないこと。
  2. 誰かへのお土産ではないこと。
  3. 金額は500円以内でいいこと。

500円。

コンビニのちょっといいスイーツ。

雑貨屋で見つけた可愛いマスキングテープ。

ドラッグストアの新作のリップ。

本屋で気になった文庫本。

この範囲で、「欲しい」だけを理由に買う。

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最初の頃は、500円の買い物にすら罪悪感があった。

必要ないものにお金を使っている。もったいない。その500円を貯金した方がいいんじゃないか。——こういう声が頭の中で響く。

でもこの声は、よく聞くと「自分にお金を使う価値がない」と言っている。

友達の誕生日プレゼントには3000円を出す。飲み会には4000円を出す。でも自分のためには500円が惜しい。この不均衡に気づいたとき、少し愕然とした。

500円は、自分に対する投資だ。何に投資しているかというと、「私は自分のために使っていい」という感覚そのものに投資している。

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この習慣を続けて数ヶ月。変わったことがある。

「欲しい」を感じる力が戻ってきた。

以前は「欲しい」と思う前に「必要か?」が来ていた。でも週に一度「欲しい」だけで買う練習をしていると、日常の中で「あ、これ好きかも」というセンサーが働くようになる。

そのセンサーは、買い物以外の場面でも動き始める。

「今日はこれが食べたい」

「この場所が心地いい」

「この時間が好きだ」

——自分の「好き」や「欲しい」を感じる力が、全体的に上がっている。

自分の感覚に蓋をしていた期間が長いと、蓋を開ける練習が必要だ。週に一度の500円は、その練習なのだと思う。

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今週、一つだけ自分のために買ってみてほしい。

金額は問わない。100円でもいい。大事なのは、「必要だから」ではなく「欲しいから」で選ぶこと。

それを手に取ったとき、罪悪感が湧いても気にしなくていい。それは古い習慣の名残だ。

レジに持っていく。お金を払う。袋から出す。

その瞬間に思ってほしい。「これは、私が私のために選んだものだ」と。

——その小さな満足感が、来週もう一つの「好き」を見つける力になる。

PRIELLE編集部

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