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英語をもう一度はじめた、誰のためでもなく

英語をもう一度はじめた、誰のためでもなく

英語は、何度もやり直しを試みて、何度も挫折してきた。

学生時代の英語は、テストのため。社会人になってからのTOEICは、転職や昇進のため。アプリで再開したのは、「これからの時代、英語くらいは」というぼんやりした不安のため。

どれも、続かなかった。

ある日、Netflixで字幕付きの海外ドラマを観ていて、ふと、思った。「字幕なしで観れたら、もっと楽しいだろうな」。

そのとき初めて、「やってみたいから、英語をやる」という発想が生まれた。仕事のためじゃない。将来のためでもない。ただ、字幕なしで好きなドラマを観たい、それだけ。

その夜、英語のアプリを再ダウンロードした。前は10分も続かなかったレッスンが、なぜか30分続いた。やらされている感じがしない。それが、続く理由だった。


続かなかった英語学習の正体

これまで、英語学習が続かなかったのはなぜだろうか。

意志が弱かったから? 才能がなかったから? 違う。動機が、自分の中になかったからだ。

「英語くらいは話せたほうがいい」

「英語ができれば、キャリアの選択肢が広がる」

「英語ができないと、将来不安」

これらは全部、外側からの動機だ。社会が「英語ができたほうがいい」と言っているから、自分も学ぶべきだ、と思っている。

でも、社会の「べき」は、あなたの内側にある「やりたい」じゃない。借り物の動機で始めたことは、最初の数日は意志でカバーできても、長くは続かない。なぜなら、頭では「やるべき」と思っていても、心が動いていないから。

これは、英語だけじゃない。

「健康のために運動する」

「教養のために本を読む」

「将来のために貯金する」

「〜のため」で始めたことは、たいてい続かない。続いている人は、いつのまにか、その活動自体を「好き」になっている人だ。

英語が続くようになるのは、「英語ができる自分」を、誰かに見せるためじゃなく、自分が楽しむために英語を使いたいと思えたときだ。


「やってみたい」が、いちばん強い動力

「字幕なしで好きなドラマを観たい」。

この動機の何が強いかというと、完全に自分の内側から湧いた、純粋な「やってみたい」だということだ。

誰かに評価されたいわけじゃない。

仕事で必要だからじゃない。

資格を取りたいわけでもない。

ただ、自分が好きなドラマを、もっと深く楽しみたい。それだけ。

この動機には、外側の評価が入っていない。だから、進歩が遅くても、テストで点が取れなくても、誰かにアピールできなくても、続く。「楽しいから続ける」のシンプルさが、いちばん強い

そして、こういう動機で始めたことには、副産物がついてくる。続けていれば、自然と力もつく。気づいたら、TOEICのスコアも上がっているかもしれない。仕事でも使えるようになるかもしれない。でも、それは目的じゃない。目的は、楽しむこと。結果は、勝手についてくる。

「〜のため」で何かを続けようとして、続かなくなっているなら、一度、その動機を見直してみる価値がある。本当に、自分の中の「やってみたい」が動いているだろうか。それとも、外側の声に従っているだけだろうか。

自分の「やってみたい」を見つけられた人は、続けるのに、努力をあまり必要としない。


✦ ✦ ✦

過去に挫折した学習や活動がある人ほど、こう問いかけてみてほしい。

「私は、誰のために、これをやろうとしていたんだろう?」

社会のため、将来のため、誰かに認められるため。もし、その動機があなたの内側から湧いたものじゃないなら、続かないのは当然だ。

そして、もう一度、自問してみる。

「もし、誰の評価もいらないとしたら、私は何をやってみたい?」

字幕なしでドラマを観たい。

海外旅行で現地の人と話したい。

好きな海外アーティストのインタビューを直接聞きたい。

それは、英語じゃなくてもいい。

その「やってみたい」を、もう一度、自分の中から拾い上げてみる。そして、それを満たすために、必要なことを少しだけ始めてみる。

外からの「べき」ではなく、内からの「やりたい」で動くと、続け方が変わる。続け方が変わると、結果も変わる。

学びは、誰かに見せるためじゃなく、自分の人生を、自分のために豊かにするためにある。

PRIELLE編集部

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