彼氏がいない自分を焦る必要はない
- 「彼氏はいるの?」と聞かれる。
「いないです」と言う。
「えっ、なんで?もったいない」と言われる。「そろそろ考えないと」と言われる。「いい人いないの?」と言われる。
その会話のたびに、少し焦る。「私、遅れているのかな」と思う。
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「まだいないの」は誰の時計か
「そろそろ」「まだ」「もう」——これらの言葉は、時間軸を持っている。
でも誰の時間軸か。
誰かが設定した「この年齢までにこうあるべき」というスケジュールが、世の中には存在する。そのスケジュールに乗っていないとき、「まだ」「もう」という言葉が飛んでくる。
「まだいないの」は、その人の時計が基準になっている言葉だ。
あなたの時計では、今がどのあたりかは、あなた以外に誰も知らない。恋愛のタイミングは、外から決められるものじゃない。
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焦りの正体
「彼氏がいない自分への焦り」は、二種類ある。
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一つは、本当に誰かと一緒にいたいという欲求から来る焦り。これは自分の感覚から来ている。
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もう一つは、「いないことで評価が下がる」という恐れから来る焦り。「いない自分は遅れている」「選ばれていない自分は価値が低い」——その恐れが、焦りを作る。
後者の焦りは、自分の欲求ではなく、外の評価基準から来ている。その焦りに急かされて動いても、自分が本当に求めているものとはずれていくことが多い。
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いない時間には、意味がある
彼氏がいない時間は、空白じゃない。
自分が何を好きか、どんな時間が心地いいか、何が嫌か
——そういうことを、誰かに合わせる必要なく確認できる時間だ。
自分の感覚を取り戻す時間でもある。「私はどんな人間か」を、誰かとの関係の中ではなく、一人で知っていく時間だ。
その時間を経た人は、関係の中でも「私」を失いにくい。依存でも妥協でもない場所に立てるようになる。
いない今は、準備の時間だ。焦る時間じゃない。
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他人の時計を、返す
「まだいないの」と言われたとき、その時計を受け取らなくていい。
「そうなんですよね」と笑って流す。それだけでいい。その言葉に合わせて、自分を焦らせなくていい。
あなたの時計は、あなたが持っている。誰かのスケジュールに乗る必要はない。
「まだいないの」は、他人の時計の話だ。あなたの時計は、あなたが決める。