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プリンセスマインド

あなたの価値は、あなたが決める。

マインドセット STEP3

「何もない私」がいつの間にか消えていた

「何もない私」がいつの間にか消えていた

「私って何もないな」

この言葉を最後に思ったのは、いつだっただろう。

以前は、夜中にふと浮かんでくる常連の言葉だった。

特別に美人でもない。

仕事で突出した成果もない。

面白い人間でもない。

誰かに自慢できるような趣味もない。

「何もない」が、自分を表す最も正確な言葉だと思っていた。

でも最近、この言葉が出てこない。

消そうとしたわけではない。「何もない」を「何かある」に書き換えようとしたわけでもない。ただ、いつの間にか、出番がなくなっていた。

✦ ✦ ✦

何が変わったのだろう。振り返ってみる。

特別な何かが加わったわけではない。

資格を取ったわけでも、転職したわけでも、劇的に見た目が変わったわけでもない。

変わったのは、日々の小さなことだけだ。

朝、鏡に「おはよう」と言うようになった。

お気に入りのリップを一本決めた。

ベッドを整えるようになった。

爪を手入れするようになった。

ハンカチを持ち歩くようになった。

寝る前に「よくやったね」と自分に言うようになった。

どれも取るに足らないこと。履歴書には書けない。誰かに自慢するようなことでもない。

でもこの全部が、「自分はどうでもいい存在だ」という信念を、一つずつ、静かに崩していた。

✦ ✦ ✦

「何もない」の正体は、「何もしていない」ではなかった。

「自分に何もしてあげていない」だった。

以前の自分は、自分を雑に扱っていた。

食事は適当。身なりは最低限。

自分の時間は後回し。自分の「好き」は無視。

——その扱い方が、「何もない私」という自己認識を強化し続けていた。

自分を雑に扱っている人は、「自分には雑に扱う程度の価値しかない」と無意識に学習する。そして「何もない」と結論づける。

逆に、自分を丁寧に扱い始めると、「この人には丁寧にする価値がある」と自分自身が学習し直す。「何もない」が居場所を失っていく。

特別な何かを足さなくていい。自分への扱い方を変えるだけで、「何もない」は少しずつ消えていく。

✦ ✦ ✦

もし今、まだ「私って何もないな」と思っているなら、一つだけ伝えたいことがある。

その言葉は、事実ではない。

あなたが何もないのではない。あなたが自分に何もしてあげていないだけだ。

今日、一つだけ自分のためにしてみてほしい。

何でもいい。コーヒーを丁寧に淹れるでもいい。爪を整えるでもいい。好きな曲を一曲聴くでもいい。

その一つが、「何もない」に小さなヒビを入れてくれる。

ヒビが増えるたびに、光が差し込んでくる。その光の中に見えるのは、「何もない私」ではなく、小さな「好き」や「できた」で構成された、思っていたより豊かな自分だ。

——「何もない」が消えたあとに残るのは、「何かすごいもの」ではない。「ちゃんと生きている自分」だ。それで十分だと思える日が、きっと来る。

PRIELLE編集部

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PRIELLE 編集

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